[コメント] わたしは元気(2020/日)
子供が主役を演じる映画は子供ではなく物語が主役になりがちだ。この映画は物語ではなく、りこちゃん(久次璃子)がずっと主役でい続ける。彼女の身体感覚(存在感)がこの映画そのものだからだ。渡辺紘文は子供の何を見せれば「子供の映画」になるかを知っている。
のどかで伸びやかな下校風景が郷愁を掻き立てます。私の小学生時代はずっと昔のことで、今は半都会になってしまった郷里にも大田原のような「やわらかな風景」が点在していたのを思い出しました。
宿題をする兄妹の背後に、年金問題について安倍総理を追及する日本共産党の小池晃氏の国会質疑がずっと流れています。日本の将来を憂いているという、やんわりとした暗喩でしょうか。だとしたら、その映画的作為が唐突かつ素敵で、可笑しい。
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