[コメント] ふくろうの河(1962/仏)
DVDで3部作として観る。3つの作品は、英雄的な勇ましい面はなく、かといって反戦を声高に叫ぶわけでもない。その一方で、ヨーロッパ人らしい皮肉なユーモアもある。どちらにしてもアメリカ人には描けない、描きたくない南北戦争が描かれる。
特に2番目の話は、森に遊びに行った男の子が、瀕死の部隊に遭遇するのだが、皮肉に満ちている。テーマパークでもあるかのように苦しむ兵士たちを見て子供が面白がるのである。フラフラの兵隊の動きがロボットやサーカスのパントマイムの動きのようにみえてしまうというのは、子供の残酷な一面を表している。そうして眺めているうちに衝撃のラストが・・・。3作ともファンタジー色が強く、美しい自然を舞台にした残酷な童話、と見做すことができるだろう。
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