[コメント] コクーン(1985/米)
ブレイクダンスを踊るシーンは、見てる方の心臓に悪い。
老人に夢を。と言うコンセプトなのだろうが、それは果たして成功したのだろうか?何となく我欲を剥き出しにした実に人間らしい人間が登場する物語としてだけ認識される。私がもう少し年齢を重ねれば違った見方が出来るのかも知れないが、少なくともこれにメッセージ性を取ることは出来ない。
私の実家は三世代同居で、お爺ちゃんお婆ちゃんはいつも家にいるもので、色々とやかましいながら、愛すべき存在だった。子供の頃はよくお爺ちゃんの膝の上で寝たものだ。そう言う環境で過ごした私としては、この老人ホームそのものが偽善の固まりにしか見えない。老人を一つ所に押しつけ、若者は自分を育ててくれた人を放っておく。それは子供心に非常に怖い話だった。
だから、映画としては決して悪い作りではないはずなのに、妙に悲しみを覚えてしまい、どうしても評価が低くなってしまう。尤も、今はこういう老人ホームは日本でも当たり前になっていることは知っており、仕方ないことは分かるのだが。
しまった。真面目すぎるレビューになってしまったぞ(笑)
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