[コメント] 青春墓場(2021/日)
予想を裏切りながらエキセントリックなバイオレンスに突き進む出来事と、予想どおりだがエキセントリックなラブロマンスに結実する出来事が出会い頭に衝突し、あけえらかんに砕け散る。些末な日常に端を発した狂騒が理屈を超えて暴走し「あるべき日常」を破壊する。
奥田庸介監督、6年ぶりの新作は、傑作『東京プレーボーイクラブ』(2011)のバイオレンスに漂っていた理屈なき"やるせなさ”と"切なさ"が先鋭化。ついには理不尽な無情感しか残らない。この"吹っ切れぶり”に奥田監督の居直りを感じました。
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