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[コメント] 恋人たちとキャンディ(1956/米)

再婚に向けたお付き合いの男女と、女の娘との三角関係。断片は愉しいが全体には印象薄い。
寒山拾得

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







娘が少女雑誌のモデル撮影でも出かける動物園とか、三人で出かけた遊園地の巨大な駐車場での隠れん坊とか。最後は三人仲直り。劇伴は『小さな逃亡者』のハーモニカからオーケストラに格上げされているが、ハーモニカのほうが良かった。

男は南米行きを迷っている。彼は技師で、南米はいま建設ブームだから技師にとっては天国と語っている。男はデートの行き先に自由の女神を思い立つ。「兵役でも南米行きでも見送って貰ったんだ」。石碑が映され、個人的にはこれに感動してしまった。ふたりは女神に登り下界を眺める、子供たちが地上の広場で女神の影に沿って走っている。これが私的ベストショット。詩句は下記。

疲れし者、貧しき者を我に与えよ。

自由の空気を吸わんと熱望する人たちよ。身を寄せ合う哀れな人たちよ。

住む家なく、嵐にもまれし者を我に送りたまえ。

我は、黄金の扉にて灯を掲げん。(エマ・ラザラス1883)

(評価:★3)

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