[コメント] グランツーリスモ(2023/米=日)
くやしさはあくまで大人たちの専有物であり、中でもネポティズムへの憎悪が当面のくやしさを裏付けているから、大資本が早々にバックにつけばデヴィッド・ハーバーの代理戦争にすぎないレースに感情がともなわれなくなる。
青年とオッサンを包摂するアイデアは別にあって、ハーバーの根源的なくやしさの発見こそ事実上のクライマックスなのだが、それすら今ではブルーカラーにすぎない父の課題には対応できず、息子にどう接したらよいか彼は最後まで戸惑っているように見える。
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