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[コメント] キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023/米)

まるで家畜を屠殺するかのように、いとも容易くネイティブアメリカンが白人たちに殺されてゆく・・・。3時間30分近くある大作だが、体感時間はあっという間。物語がサクサクと進むので飽きないってこともあるが、やはりスコセッシの語り口の巧さだろう。
AONI

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







デ・ニーロは彼らしい「大物」の役回り。善良な地元有力者として振舞いながら、裏ではネイティブアメリカンの財産搾取を企み暗躍する”キング”役。

逆に、ディカプリオは後先のことを考えられない、余りオツムのよくない小物野郎。叔父貴(デ・ニーロ)たちの野望に従い、どんどん闇堕ちしていく。糖尿病の妻への対応や裁判での行動が、彼の性格を色濃く表している。

裁判後に「私に何を注射していたの」と妻に問われて、狼狽えるディカプリオの演技が素晴らしい。

3人目の子供を作ったときに、「こんな大事なときに何やっているんだ。まぁ、お前らしいが」と、デ・ニーロ叔父貴にプチ説教されるディカプリオに少し笑ってしまった。

(評価:★4)

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