なんだか謎が多すぎて話の本筋が見えず物語が漫然として頭に入ってこない。で、事の顛末は、真木と永山、井浦とあるキーマンのかったるい説明調子の長台詞のやりとりで“ああ、やっぱりそうだよね”で終わる。

散漫な澤井香織の脚本のせいだろうか。この人の『Arc アーク』や『恋のいばら』もいまひとつだった。そもそも豊田徹也の原作漫画(未読です)がパットしないのか・・。物語が散漫だから今泉力哉の演出にメリハリがつかないのか、その逆なのか。卵が先か鶏か、みたいな143分でした。