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[コメント] ハッピー・オールド・イヤー(2019/タイ)

前に進みたいという向上心は彼女の美徳であり、必ずやり遂げるという実行力は人としての強み。でも裏を返せば、それはエゴの追求であり融通の効かなさ。「物」の処分という即物的なテーマが、いつしか「人」の係り合いという心情の綾に連なっていく語り口が上手い。
ぽんしゅう

カップルのお洒落で爽やかな成長物語とみせかけておいて、人の心の複雑さと一筋縄ではいかなさをあぶり出すナワポン・タムロンラタナリット監督の真摯さに感銘した。1984年生まれ、製作当時はまだ30代の半ば。これが7作目の監督作だそうだ。他の作品も観てみたい。過去作の日本公開を強く希望。

主演のチュティモン・ジョンジャルーンスックジンを見るのは『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』に続いて2回目。とても存在感のある女優さんですね。将来はハリウッドでも活躍しそうな気がします。

(評価:★4)

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