[コメント] 眠るパリ(1923/仏)
視覚的に時間の裂け目に入ること。静止した人々。大真面目に演るほど可笑しみが出るのをクレールは承知して撮っているのが伝わってくる。カルネ『悪魔が夜来る』(42)は影響を受けただろう。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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女優はふたりともすごい美人で酒場の放埓をリアルにしている。そんな泥棒し放題の状態になって「しかし、富に意味があるのか」と気づく展開が素晴らしい。金受け取る人なんかいないのだから。エッフェル塔を舞台にした倦怠の時間。たまたま地上にいなかった者だけがこの倦怠を味わうのだが、それは何らかの懲罰だったのだろう。漫画のようなマッドサイエンティストによる救済は出鱈目感をいや増しに増している。
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