[コメント] 墓泥棒と失われた女神(2023/伊=仏=スイス)
地に足つかない物語の浮遊感が搦手からの何某かで俄かに軸が定まる瞬間がロルヴァケル前2作に比して鮮やかでない。失われた恋人への思いと古墓を暴くことへの加担の是非は整合的に連結しない。霊廟発掘シーンのフェリーニエッセンスは擬きと紙一重。
(けにろん)
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