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[コメント] ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ(2024/日)

ワルキューレ(高石あかり/伊澤彩織)のキャラ頼りになりがちな企画ですが“敵役(悪役)が魅力的な映画はもれなく面白い”の法則どおり、組織の論理の前に立ちはだかる狂気のフリーランス池松壮亮の猪突猛進ぶりがぐいぐいお話を盛り上げ楽しかった。
ぽんしゅう

エンタメ的な攻と守の切り変わりを、よくある舞踏的な美しさではなく、あくまでも争いとして合理的に見せる立ち回りシーンが心地よく、かつ分かりやすくていいです。アクションコーディネーターの川本直弘の仕事なのでしょう。彼のガンアクションや立ち回りのアイディアを的確につなぐ編集の遊佐和寿(ガンエフェクトとVFXも兼ねている)の力も大きいのかもしれません。

今回の鑑賞の第一目的は高石あかりさんを見ることでした。私は本シリーズ(前二作)は未見で『新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!』で初めて彼女を知りました。そのときの感想が「高石あかりさんの映画的瞬発力とでもいうのか、存在感と動作(アクション)のキレは凄いですね。」でした。

このとき感じた「映画的瞬発力」とか「動作(アクション)のキレ」というの擬闘のそれではなく話の流れのなかで見せる自然なようでいて意表をつく(松田優作が持っていたみたいな)“所作”のことです。

本作でもときおり“それを感じさせる所作”はあったのですが「杉本ちさと」というキャラ作りのためか、いささか芝居がかったオーバーアクトのほうが勝っていいました。私の買いかぶり過ぎでしょうか。いやいや、また別の機会に女性版優作が炸裂するのではないかとまだ期待は捨てておりません。

(評価:★4)

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