[コメント] スパイダー/増殖(2023/仏)
予告編が素直に怖かったので気になて観に行きました。設定は最近のフランス映画定番の老朽化した公営団地。襲ってくるのは謎のなんちゃらではなくて唯の毒蜘蛛ですが“臭わせ”や“脅しの”の間(ま)は奇をてらわない正統派。プチ『エイリアン』みたいな佳作でした。
で、この毒蜘蛛ですが、どこやらアラブ地域の砂漠から欧州(フランス)に持ち込まれ、いつの間にか一気に増殖する薄気味悪い奴。気に障るから排除しよう攻撃すると想像以上の威力で反撃し、群れのなかにはさらに狂暴性を増し強大化した奴が現れて無差別に攻撃を仕掛けてくる。その容赦のない攻撃性に市民はおののき、慌てた警察(国家権力)は力づくで抑え込もうとして、さらに事態は悪化する。
これって、あの宗教原理主義の過激派によるテロル(パリ同時多発テロ!)の暗喩ですよね。えっつ!ちょっとそれは言い過ぎ、乱暴? 考え過ぎですかね。
それにしても近年のフランス映画は『レ・ミゼラブル』(2019)、『GAGARIN/ガガーリン』(2020)、『バティモン5 望まれざる者』(2023)、『リンダはチキンがたべたい!』(2023)と郊外の老朽巨大団地を舞台にした非白人ものにハズレなしです。
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