１９６０年代後半の、アメリカの片田舎で発生したバイク集団とはどういうものだったのか、興味深く描けている。「こういう時代だったんだ」という感じがハンパない。それがどれほど正しいものかは知らないが、ともかく納得できるものがある。

この映画には、というか主役ともいえるバイク集団には黒人の姿は見当たらなかった。つまり、あの集団は、あくまで白人男性の狭い社会であり、そしてそこにベトナム帰りが流れ込んできて、犯罪者集団に変質していった、という顛末は、いかにもありそうではある。

あと紅一点のジョディ・カマーが大変、魅力的だった。彼女だけでも☆４の価値はある。