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[コメント] サンセット・サンライズ(2025/日)

コロナ禍の過剰ディスタン(距離)の滑稽を揶揄して始まるコメディは、やがて地方と都会に暮らす者たちが(勝手に)抱え込んだ心の“距離”の問題へ展開し互いの光明を示唆しつつ、再び男と女の距離の物語へ立ち返り最後は硬直化した家族制度の壁をひらりと飛び越える。
ぽんしゅう

思い込みから生じるナンセンスギャグを織り交ぜながら相変わらず狙った的を外さない宮藤官九郎らしい巧妙な脚本だなあと感心しました。

コロナ騒動が生み出したリモート(距離)の効用。9年という時間(的距離)を経ても癒えない震災の傷。釣り三昧のよそ者と地元野郎の距離を試すご当地グルメ。独居老人と息子たちの物理的&心理的距離。新規ビジネスの合理と地方住民の思いの距離。地方と都会生活者の没コミュニケーションが生む距離。互いに求め合う男女と家族制度との距離。

そんな盛りだくさんのテーマを岸善幸監督は、ひとつひとつ手を抜かず丁寧に描いてく。課題に向かう真摯な姿勢はこの映画の美徳だが、やはり2時間20分近い尺の冗長感は否めず、過ぎたるは及ばざるがごとし。終わってみれば伝えたかったメッセージが霞んだ印象。

(評価:★3)

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