[コメント] 満ち足りた家族(2024/韓国)
全篇に不穏な緊張感が漂う力作。兄弟の描き方のバランスがやや悪い感じもするが、人の愚かさ、醜さがむき出しになる結末は、強い衝撃を受ける。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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キム・ヒエの描き方は初めから、自分よりも若い兄嫁に対するわだかまりというか、感情的な面が目立ち今一つだし、後半からは少し極端なような気もするが、観終わって同じ韓国映画で息子にかけられた殺人の嫌疑をめぐる母の姿を描いた『母なる証明』を思い起こさせるものがある。
あるいはやり手で高報酬をとる弁護士の兄はどちらかというと肯定的に描かれているように思えた。
そのあたりが少しわざとらしい感じがあって、結末をある程度、予測させるが、あそこまで行くとは思わなかった。まさに驚愕と衝撃の、映画らしい映画だったと思う。
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