劇中に出てくる音楽劇の脚本、小学生が創作できる内容じゃないだろ、というツッコミは入れたくなるが。坂元裕二は『ファーストキス　１ＳＴ　ＫＩＳＳ』(2025/日)も然り、「よくある設定、聞いたことある設定」でも自分なりの解釈で咀嚼して独自の世界観を作りだすのが上手い。

夕暮れ、朝焼けの美しい風景や空景色を意図的に挿入しており、本作の世界観に上手くマッチしていた。

エンドクレジットでようやく気付いたのだが、ラジオから流れる謎のパーソナリティの声（聞き覚えある声と思って鑑賞していた）が松田龍平。贅沢かつ面白い起用方法だなと思った。