[コメント] 9か月(1995/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
本当なら点数なんぞくれてやりたくない、まれに見るクソ映画でした。あの、愛すべき男の優柔不断さがよく表現されていたフランスオリジナル版を、ここまで汚してくれちゃって。
すべてが作り物っぽいパーフェクトカップルと、ただの保守系バカ夫婦の対比が極端過ぎて、ああ、またこのパターンかよ…とため息しか出てきません。
行きずりのねーちゃんと寝なかったから何だというの?この男の「誠実さ」はこの程度か?と思ったら、またあのねーちゃん引っ張り出してきて、しかも、中崎タツヤのマンガのパクリかと思うような展開にして、笑わせるためなら何でもありという品のない演出にげんなり。(中崎氏のマンガは全体に品がないところが上品だと思います、念のため)
まああんな男じゃ、最初は協力的でも、子育てが要領を得てきた頃、絶対若いねーちゃんと浮気するわな。
出産のシーンも最低。小学生の頃、創作ダンスで「火山の噴火」を体で表現し、大爆笑を買ったことを思い出しました。「やってる本人大まじめ」なのに、ああも不見識丸出しで笑いものにされたんでは、もう、どうしたらいいやら。が、その分ジョーン・キューザックの絶叫演技が清々しかったのが皮肉に感じました。
でもやっぱり、ヒュー・グラントが坊やを胸に抱いて踊るシーンは「ちょっとよかった」かなと思ったりして。私も娘たちが赤ん坊の頃、ああいうことしたことあったなあ。
だから、もし先々、この映画が好きだと言う人と話すことがあったら、ことさら「あのダンスのシーンがいいよねー」だけを繰り返して、お茶を濁すつもりです。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。