[コメント] 幸福の条件(1993/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
映画の世界は奥深い。最高のキャラクターを用意し、金をふんだんに使って、本当にどうしようもない作品を作り上げることもあるんだな。私にとって本作は、一種の勉強になった作品だった。
つまり、何が言いたいかというと、何なんだ?このふやけたストーリーは。なんだ?このいい加減な設定は?なんでこんなに腹の立つ人間ばかり出てくる?なんでラストがああなるの?
一応セレブと言える二人が、調子に乗ったあげく借金地獄に陥ったってのはまだ良しとしよう。そこで人生の賭に出たってのも現実にはありがちなパターン…でもこれだけいい加減な事してて本当にこの二人、エリートなの?とてもそうは思えないところが先ず味噌だな。
その後、どこか遠い世界の住人の優しいおぢさんがやってきて、意気消沈する二人に「お金を上げよう」と優しく語りかける…わあ、まるでメルヘンの世界みたい…少し頭痛くなってきたけど、映画だから許そう。
そんでその条件を飲む二人。二人は愛を信じてるから…本当かよ、おい。なんか、この辺から怪しくなってきたぞ。
んで、一晩だけおぢさんのものになっちゃった若妻(と言うにはちょっと無理が…)の心が分からず、優しい夫は一人で悩んでいく…勝手に悩んでろ!うう、グジグジしたこの性格。余計なことばかりしたおまえらが全部悪いんだろうが!
それで家が既に売られてるってんで悩む二人。しかもそれで手を回したのがおぢさんと分かる。それが不仲の種になって喧嘩する二人…そんで寂しいってんでおぢさんの方に惹かれていく若妻…ず、頭痛してきた。
もらった大金をおぢさんに突き返し、これで対等だと開き直る若妻…どこが対等なんだ?こいつの思考回路、どこかぶち切れてないか?
改めて二人を較べ、最後にはどうなる?
「必ず最後に愛は勝つ」!高らかに宣言してめでたしめでたし…なあ、壊して良い?このテレビ?
まだこれで笑えるんだったら良いんだけど、妙にキャラクターが真面目なのが救いがたい。ムーアは最初から嫌いだから良いけど、かつて私のヒーローだったレッドフォードがこんなになってしまうなんて…
本作は友人の家で、たまたまその友人の帰りが遅かったので、手持ちぶさたで観た作品だったんだが、映画観ててこんなに腹が立ったのは久々だった。帰ってきた友人に不満をぶつけてやった分、まだすっきりしたか(嫌われたかも知れないが)。
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