[コメント] おばあちゃんと僕の約束(2024/タイ)
タイにおける『東京物語』変奏曲、なのかもしれないね
オレの嫌いなハリウッド式家族礼賛、ではない映画。
家族は間違う。家族は愚かで、欲深く、冷たく、押しつけがましい。家族はどうしようもない。しかし、それでも… という「話順」で語られるため、実にすんなりと受け入れられる。
映画において話順、つまり情報開示の手順は大事なことだ。家族とはすばらしいもんである、という前提が観客の中にあることをアテにして始まる映画のほとんどをオレは受け入れない。そういう意味ではこの映画、『東京物語』の変奏のようにも見えてくるのだ。
ところで近年の映画では、動画配信者の役が「この人はバカですよ」という記号として機能している。タイ映画でもそう(今作ではゲーム実況者)なので、笑っちゃったな。映画は信じられないほど爽やかな結末を迎える。泣かされたよ。
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