[コメント] フォー・レター・ワーズ(2000/米)
起承転結はない。教訓も主張もない。深夜の3時あたりから夜明けまで、20歳前後の野郎たちの煮詰まった乱痴気騒ぎがひたすら描かれる。停滞し浪費される時間。停滞は彼らのなかで“何か”が終わろうとしている証しであり、浪費は次の“何か”に向かうための空ぶかし。
いつの日か彼らは、この夏の夜のバカ騒ぎが「エネルギーの浪費」ではなかったことを知る。そのとき、この無自覚な儀式こそが「青春の終わりの始まり」だったことに気づくのだ。
ショーン・ベイカー監督、29歳の長編デビュー作はモラトリアム映画の傑作だった。
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