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[コメント] 雪風 YUKIKAZE(2025/日)

就役から敗戦まで、太平洋戦争を生き切った「幸運艦」雪風の戦場を共に<体感>する。☆3.9点。
死ぬまでシネマ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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申し訳ありませんが、NHKの特集ドラマ「シミュレーション〜昭和16年夏の敗戦」前・後編に続いて観賞したので、印象が多少混線しています。

あの戦争中の人物に、2時間そこらの間に現代人を感情移入させる事など出来るのだろうか、と思った。なので主人公含め登場人物達は皆本当は平和を愛し、戦いを望まない人物として描かれる。しかしそんな人間は、あの当時では特異な存在だった筈で、語られる言葉が違うと感じた。竹野内 豊演じる寺澤一利艦長は将来の日本像を問われ、「普通がいいな」と答えるのだ。1931年の満州事変からの15年戦争とも呼ばれる長い嵐の最中に「普通」と言って通じるのだろうか。いや、大日本帝国は1894年の日清戦争からずっと対外戦争を繰り返しているのが日常だったではないか。世界だって1914年からの第一次大戦の記憶が残っていても再び世界大戦に突入している。「仕事から帰宅したら家族と卓袱台を囲める、そんな日常があったらいいな」と言うべきだったのではないだろうか。

… なんて、戦争もので毎回言っているタワ事なのだけれど、観客が感情移入出来る主人公・物語なのは「仕方がない」とは解っているのだけど、これで次の戦争は防げるのか、とも思ってしまうのだ。「平和を愛する日本人」など、簡単に崩れ去る。偏見と恐怖ですぐに社会の空気は激変する。普通に暮らしていれば、普通に銃を握る日が来るのだ。

(評価:★4)

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