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[コメント] ベートーヴェン捏造(2025/日)

19世紀の欧州を舞台にしながら、その町並みは書割のような安っぽさで、登場人物は全員日本人で日本語で会話する、その思い切った開き直りが本作にたまらない魅力を与えている。
シーチキン

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







「ええ、あれって扉をたたく音ではないの?」という素朴な疑問が膨れ上がっていく。

楽聖と謳われた天才作曲家が実は小汚い中年のおっさんで、下品でわがまま、しかもDVも?という意外性を軸にして、映画全体のバランスがとれているから、観ていて楽しい。

これがもし、本格的な長期ロケでウィーンとかドイツとかで撮影し、外国人俳優ばかりで、ドイツ語、英語、フランス語などが飛び交い日本語字幕付き、だったとしたら、同じ脚本であっても、白けるばかりだろうなあ。

その楽しさに免じて点数は少し甘めだが、観て良かったと言える一本だった。

(評価:★4)

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