[コメント] 13日の金曜日 PART2(1981/米)
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前作で生き残ったアリス(エイドリアン・キング)がアヴァン・タイトルで早くも殺されてしまう。この短いシーケンスで、2つのことが無言のうちに宣言される。1つは、前作では死んだとされていたジェイソンが、何故か知らんが甦った。そして今作は、彼が前作の母に代わり、有無を言わさぬ殺戮魔を演じるのだと。
タイトル後に登場するのが、今回の彼のターゲットたちということになる。今回も、若く、溌剌とした、性に開放的な(←ここ重要)キャンプ監視員たち。前作を観ていると、彼らは殺されるために登場してきたのだと思える。いや、そうとしか思えない。むしろ「次は誰が殺されるのか」という関心(興味と言ってもいい)が私たちを画面に魅入らせる。
ジニー(監視員トレーナーのサブ・リーダー。リーダーのポールの彼女)が恐らく助かる一人なのだろうということも何となく示唆される(ファイナルガールと言うらしい)。前作もいた不吉なことを言う自転車のおっさんが最初に殺されるのは、ちょっとしたフェイントか。マフィン(小犬)にはホッとしたが、そんな悪い奴じゃないんじゃないかジェイソンはという気になるから不思議だ(とても悪い奴だが)。
気になる箇所。▽前作の翌年の作だが、作中では5年が経過したことになっている(※)。▽ジェイソンは、火傷かなんかでただれた顔をしているという設定(だったっけ。忘れた)で、殺戮中は頭からずだ袋を被っている。そっちの方が目立つのではないか。不気味だからいいのだろうけど。▽ジェイソンがジニーに後ろから抱きついた次のシーンが、昼間に救急車で搬送されるジニー。ポールもまだ生きていたので、彼がジェイソンを追い払ったのか。ポールとジェイソンはどうなったのだろう。前作はストーリーをわりときっちり語り込んだが、もはやシリーズ化が指向されているということか。
まだホッケーマスクを被らない、むしろチェーンソーで襲われる(ジニーに反撃をくらう)側のジェイソン。全体として、何と言うか、実に効率の良い構成だったと思う。殺人鬼が殺戮する作品、という意味でだが。。。
75/100(21/3/13見...土曜日だけど)
(※)そうか。事件が起きているのが13日の金曜日なんだ、(初夏の)7月の。前作は80年の作品だが、描かれていたのは79年の夏の出来事だと。間に閏年が2回(80、84年)入るから、5年後の84年が同じ日付・同じ曜日になるんだね。結構そういうとこきちんとしてんだ。
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