[コメント] 日本やくざ伝 総長への道(1971/日)
健さん主演の典型的な任侠映画。日本侠客伝と昭和残侠伝を足して2で割ったような。取り合わせの妙が楽しい。
長脇差でなく、“組伝来の”日本刀で殴り込みに向かう珍しい作品だが、特にそこがアクセントになるわけでもなく。健さんは無論、若山富三郎も東映任侠映画に数多く出演する役者さんだが、共演はあまり見ない気が。2人の絡みに期待するも、案外そこはあっさりだったり。適度な尺に収めるには、切り捨てるべきエピソードもあるという感じか。任侠映画を観てきた者からすると、肩透かしの感はあった。あまり観てない方にとっては「ん?」だったかもしれないが。
任侠映画は基本的なストーリーの型が決まっているので致し方ない面はあるが、本作も他作品からのつまみ食い的な感じで、新鮮さがない。とはいえ、手堅く作ってあることも確かで、作品の質としてはクオリティか。木暮実千代や野川由美子って任侠映画出てたんだ、とか(2人ともそこそこ活躍)。近衛十四郎も任侠映画は珍しい気がするな、あ、松方弘樹と親子共演になるのか、みたいな(絡みはなかったが)。
斬られても刺されても頭割られてもビクともしない健さんの不死身ぶりに畏怖。
75/100(22/3/26ネット動画)
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