[コメント] ショーシャンクの空に(1994/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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観るのに腰が引けてもう何10年も手をつけられなかった映画をやっと観た。
なんだろう?これ分かるな…という感覚、共感を覚えながらずっと観ていた。
そうだ。これは今の自分にめっちゃ当てはまるんだ。
この作品を観たのは2020年の年末。コロナでまた年末も何もできず、でも何か楽しみがないとメンタルやられると思って、昔はまっていた映画に手をつけたのだ。自分は海外旅行が生き甲斐で、それが完全に封じられている。いつもだったらそれを糧に日々を過ごしている。しかしその糧がなく、ひたすら仕事、仕事、仕事。子供の学校行事も一切参加できない。人生は短いのに、ひたすらそれを浪費するだけの1年だった。もうこれショーシャンクの囚人と変わらないじゃん。しかも主人公と一緒で、自分が悪いわけではないのに。
いや待てよ。これ自分だけじゃないじゃん。世界中が今ショーシャンク状態じゃないか。オリンピックを目指す選手、スポーツ観戦、歌を歌うのが好きな人、何なら居酒屋で人と飲むのが生き甲斐だって人も沢山いるだろう。みんな奪われている。元あった自由な日々を、楽しみを。だから悲しいことにやっぱり自殺者が増えてきてしまっている。希望をなくして。
そんな中で自分は 行きたい国の外国語の勉強を始めた。いつ行けるか分からないのに?自問自答しながらではあった。希望を作り出したのだ。そこで偶然この映画を観たのだ。そして分かった。自分のしている外国語の勉強は意味のあることなんだ。そう、主人公のように。少しずつ穴を掘って、少しずつ小石を捨てる。小さなことだが今はこれが糧だ。これがあるから自分はへこたれないんだ。
このコロナ問題が緩和され、自由を手にしたとき。 きっとラストシーンの あの青い海のような素晴らしいものに出会えると信じていく。
世界中の人が今観たら良い映画ナンバーワンだ。
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