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[コメント] 残菊物語(1939/日)

現代の視点からはやや冗長で男(主人公)に都合の良過ぎる点が引っ掛かったが、見事な画面構成で迫力もあり、最後には否応なく胸迫るものがあった。詰まりそれ自体が溝口効果なのだろう。☆3.9点。
死ぬまでシネマ

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菊之助の、親切にされた途端の「夫婦になる心算だ」発言は、現代では勇み足以外の何者でもないと思われるが、何だ若い乳母の方さへ受け入れればまぁ良い訳ですね。高峰三枝子のような森 赫子はキツそうな顔立ちが如何なものかと思ったが、艱難辛苦にはっしと立ち向かう苦労人の様は、田中絹代のようなポチャ系より結果として合っていたのかも知れない。

周囲の梨園のひとびとの顔立ちが素晴らしい。花柳章太郎は五代目勘九郎(現中村勘三郎)に顔も声もソックリで、この物語の主人公にはピッタリである。(ということで、勘三郎さんで再リメイクお願いいたします)

(評価:★4)

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