[コメント] 尼僧ヨアンナ(1961/ポーランド)
聖俗と世俗。抑圧された空間による禁欲。「信仰心」という名を借りた偽善的話法に、反比例する欲情。漠然とした砂漠にポカンと置かれた尼僧院。白黒映像のシュール。淫靡だ! ただこの作品を通じていえるのは新しい感情を与えてくれたことだ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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拙僧はレンタルビデオ屋にて、パッケージデザインと白黒描写に目を奪われて衝動借りした。だから、ラストがあまりにも唐突に終わったので驚いた。エンドクレジットは流れない。そして、10秒ほど画面が真っ暗な沈黙になり、プツっと終了するのである。「え!?」っと思った。故障したのではないか、と勘繰った。
ラストのラストのラストに挿入される妖しげなピストン運動(!) あの描写はやはり性行為を暗示しているのであろうか。
悪魔払いは単なる名目だ。この映画の表向きコマーシャルに過ぎない。 聖教論は、観る人によって、ただ鬱陶しく感じるかもしれない。 つねに下には淫靡な感情が裏付けられている。♪がその象徴だ。この♪は聴いてて気持ちイイ。
ちなみに採点はあくまでも主観的視点による。 バッドエンドな映画ほど大好物だからである。 拙僧は鬱屈した人間だから(笑)★5つ挙げたが、客観的には何点だか分からない。
****余談****** 「尼僧院」という密閉された空間は、一歩踏み外せばアダルトビデオに応用できる。
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