[コメント] ザ・インターネット(1995/米)
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ハッカー組織のデータの入ったディスクを入手してしまったために、ハッカー組織に命を狙われてしまう女性プログラマーのサスペンス映画。
95年の作品なので、さすがに今見てしまうと少々古臭さを感じてしまう。ただ、自分の名前などの個人情報を奪われた主人公アンジェラとハッカー組織に属する謎の男ジャックとの電波を通しての攻防戦は今見ても緊迫感がある。
インターネットによる個人データの流出をメインとして扱った作品なので、一応アンジェラのプログラマーとしての能力を生かした場面は登場するが、ハッカー組織の企みにより無実の罪を擦り付けられた彼女の逃走といい『逃亡者』のような展開が多く、映画としては普通に逃亡サスペンス映画となってしまっている。
ここで一つ気になるのは、前半で全財産とパスポートが入った財布を盗まれているのに、アンジェラが慌てる様子もなく、何事もなかったかのようにジャックと船で遊覧を楽しんでいるのは解せない。パスポートまで盗まれているのだから個人情報が流出される恐れもあるわけで、普通はすぐに警察に被害届を出すと思う。この不自然な展開により、この後自分の情報と財産を全て奪われたアンジェラの奔走が描かれるわけだが、せっかく緊迫感のあるシーンに仕上げているのにリアリティが全く感じられなかった。それと、アンジェラにハッカー組織のデータの入ったディスクを送った依頼者がどういう経由でディスクを手に入れたのかを描いてくれればもっと緊張感が出たように思う。
役者としてはジャック役ジェレミー・ノーサムはあくの強い悪人顔が見事にはまり、悪役を演じる俳優としてはジョン・トラボルタ並の威圧感を上手く出せていると思う。
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