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[コメント] アニエス・vによるジェーン・b(1987/仏)

面白い!ジェーン・バーキンのことを今まであまり良いと思ったことがなかったのだが、ダンゼン好きになった。肩の力を抜いて、スタフ・キャスト全員で楽しみながら撮ったように見える、というか、そうとしか思えない、喜びと可愛らしさに溢れた映画。
ゑぎ

 アニエスvの才気はまったく衰えていない。このイメージと色の氾濫はずっと見ていられる。共演者の中ではフィリップ・レオタールの扱いが特別で、前半と後半で2回に亘って犯罪映画風の劇中劇で絡む。しかし、これらのシーンでの、マニッシュなバーキンがとてもカッコいい!一番気に入った部分は、川の手すり(欄干)の上に雄鶏を映し、カメラが右へ横移動すると、土手の向こうからバーキンが走って来る、さらに横移動すると、ロバが現れ停止する、という意味不明のカット。あるいは、バーキンが自身の胸についてのコンプレックスを語る場面で「胸の無い娘は、目にごめんねって書いているみたい」と云う部分。なんて可愛いのだろう。

#登場する家族。

・バーキンのお兄さんのアンドリュー・バーキン。兄妹の仲の良さが良く分かる。

セルジュ・ゲンズブールはバーキンの歌唱指導をする。プロデューサーの体?

・バーキンが書いた脚本の映像化部分で、マチュー・ドゥミ(ヴァルダの子)とシャルロット・ゲンズブールが登場。

(評価:★4)

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