[コメント] 野菊の如き君なりき(1955/日)
平山相太みたいなクリクリした坊やが「台詞を棒読み」する映画。その素人くささもまた頗るよいのだ。侘しげな音響も効果抜群。
作品そのものが面白いかどうかは別にして、映像芸術としてみるともはや完成の領域。
野菊の花の映画化にあたってこれを上回る作品を創ろうとするには並大抵の力量では適わないだろう。
『二十四の瞳』や『姿三四郎』らが以降何度もリメイクされたが、どれも先駆者が創った映画と
同じような形式に出来上がってしまうのと同じ理屈だね。
手掛ける者らが変われば彼らの視点により十人十色の映画が出来上がるはずなのに、先代の雰囲気と似てしまう。
こういうことなのだ。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。