[コメント] 四谷怪談(1965/日)
他作品に比べて前半の尺が短く後半が長い。この構成に主張があったに違いないのだが失敗だろう。結果、前半は各人物の肉付けが甘く、後半は畳み込みがなく冗長に感じられる。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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「貧困から逃れようとする伊右衛門に焦点を当てた」との解説が残されているが、それはどの四谷怪談でもなされていることで特色は見えない。池内淳子ばかり描写して岡田茉莉子はほとんど造形がなされないため、岡田のお岩がまるで哀れに見えない。中村勘三郎(十七代目)という癖のある役者の直助はシツコクて、上手くいっていないように見える。一方、武士階級に対しての卑屈さが見える三島雅夫の宅悦は面白かった。
幽霊の演出も平凡で詰まらない。唯一面白いのは桶から手が出てくる件。カラーワイド、東京映画。
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