おもちゃ同士の人気争い、和解、家に帰るまでの冒険映画のような展開と見所を非常に沢山盛り込んでいる。

前半の展開は『イヴの総て』のような女優同士の人気争いを彷彿とさせていて子供映画ではあるがストーリーは限りなく大人向けである。ＣＧで描かれたおもちゃは非常にリアルで家や部屋の家具など細かい部分のＣＧも立体感がある。しかし人間や犬なんかのＣＧはわざとらしいというか、ＣＧぽく描きすぎ、おもちゃのＣＧとのバランスが悪い。

アンディの隣に住んでいる少年シドがおもちゃからしたら殺人鬼と変わりない狂人として描かれているのは良かった。そのおかげでディズニー映画にしては残酷な面もあり描き方が妙にリアル。

ストーリー展開やラストが説教くさいところがいかにもディズニーらしいがストーリー構成や演出は大人でも十分楽しめる作りとなっている。