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[コメント] 続・網走番外地(1965/日)

これがむしろ石井輝男監督の持ち味なんでしょう。勿論、だからといって評価が高い訳ではありませんけど。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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 『網走番外地』(1965)でヒットを飛ばした東映が、シリーズ化した作品となった。以降『網走番外地』の名を冠しているが、網走収容所からは離れ、橘を中心とした話へと落ち着いていく。本作もその余勢を駆って大ヒット。1965年邦画興行成績も6位と大健闘した。

 一作目がしっとりとした男達の物語だったのに対し、ほんの僅かな期間で続編が作られ、いきなり荒唐無稽な物語に様変わりしてしまった。一作目の余韻はどこへやら、徹底したB級娯楽大作へと方向転換してしまった。まあ、この安っぽさこそが石井監督らしさって奴で、一作目よりも遥かにこっちのほうが石井監督らしくって良し。  ただ、だからと言って、作品自体の評価は…やっぱりどうしても低くなってしまうのだが(笑)

 荒唐無稽な設定と、高倉健の度胸と啖呵。これだけ揃ってれば、後は物語の方が後でくっついてくるというタイプ。物語そのものが力業。もう笑うしかない作品に仕上がってる。

 これこそ東映らしさ。と言うものが観たければ、一作目と合わせて本作もお薦めできる。

(評価:★3)

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