[コメント] 美女と怪龍(1955/日)
歌舞伎ってのはこんな馬鹿話を演っているのだと蒙を啓かれた
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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法力勝つか色香まさるか、鳴滝上人と雲の絶間姫との一騎打ち、河原崎長十郎(長一郎とあるのは誤り)のマサンランダーマサランダーなどという呪文物凄く、乙羽信子はクローデット・コルベールよろしく太腿チラリ作戦、「お師匠様としたことが、おなごの乳など……」「ええい、破戒じゃ破戒じゃ」でラストは長十郎本業、歌舞伎の舞台に戻り大立ち回り。狂笑のうちに幕は閉じる。
フル・タイトルは『歌舞伎十八番「鳴神」美女と怪龍』。安倍晴明が似非学者としてさんざコケにされるのも、アリストファネス以来の馬鹿にされる学者という喜劇の常道に則ったもので頼もしい。当方歌舞伎の知識はまるでなく、有難い御話が伺えるものとばかり思っていて、全く度胆を抜かれた。
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