ここまでやれる女優はデミ・ムーアをおいて他にはいない、とまでは言わないけれどまぁ少ないでしょうな。その肉体を鍛え上げ、長く美しい髪を剃って臨んだ迫力には脱帽。あまり好きな俳優さんではなかったのですが、製作としても参加しているところなどプロ魂のある人だと尊敬しています。

ビゴ・モーテンセンもすばらしかった。この方は出る映画ほぼすべてキーパーソンというか重要な役まわりのように思えます。それだけ実力のある方ということでしょう。大好きな俳優さんの一人です。

映画そのもののストーリーとしては終盤の盛り上がりがいまいちでしたが、しかし最後はやはりリドリー・スコットさんらしくビシッとしめしをつけてくれました。ちょっとムーアとモーテンセンにいい雰囲気になってほしかったという邪な願望もありましたが・・・。

そう、この映画は、ストーリー展開もまぁまぁですが、それより何より過程を楽しむ映画だとおもいますよ。それが楽しめない方には、ぜんぜん面白くないかもしれません。ただ、フルメタルジャケットのときもトップガンのときもそうだったですけれど、私は軍隊の教練そのものを見るのが好きなんですよね。だからかなり満足です。最初は女がSEALSに入るということでもっとありきたりの内容を想像していたんですが、そんな想像を吹き飛ばしてくれたデミ・ムーアの演技に拍手したくなりました。

と、いうわけで。私的４点映画の仲間入りでした。チャンチャン。