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[コメント] 切腹(1962/日)

戦争が終わって僕らは生まれた〜♪ 「寛永庚丑七年」
Aさの

武士道は廃れ困窮する浪人はゆすりたかりの為に「狂言切腹」をする世の中。というだけなら時代劇として安易な設定ですが、「寛永庚丑七年」=1630年という具体的な年紀を示しているところが素晴らしい。

関ケ原の戦いが1600年、大阪冬の陣が1614年、夏の陣が1615年。津雲半四郎(仲代達矢 )は関ケ原の戦いに参加した最後の世代ではないでしょうか。「実戦の経験を得ぬ剣法、所詮は畳の上の水練」という言葉の重いこと!

半四郎(仲代達矢)に感情移入しかけるも、よく考えてみれば井伊さまこそトンだ迷惑。家老(三國連太郎)をもっと嫌〜な男にして、もう少しテンポを上げれば乗れたんですが、そうしなかったところは製作者の誠意か。

時代考証に猪熊兼繁先生、すごいなぁ。

仲代達矢の名演に敬意を表して★4つ。

(評価:★4)

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