[コメント] ブワナ・トシの歌(1965/日)
渥美清のギャグからリアクションから寅さんそのまんま。捻り鉢巻姿が眩しい。「男はつらいよ アフリカ土建篇」の趣。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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警備員に「泊めてくれない」とか、キリンに「早く行けよ」とか、あれはアドリブなんだろうか。色恋のないのが残念だが、もしあったら寅さんに似すぎたかも知れない。異郷に溶け込む渥美の魅力全開である。
キャラクターが逆転しているのが味噌で、ピースフルな現地の面々のグウタラに切れちゃう日本人という構図は、その後半世紀、そこいら中で繰り返されたものなんだろう。勤勉代表を寅さんが演じているのが可笑しい。
下元勉の偏屈学者が格好いい。ゴリラはいなくなり、電灯は灯る。完成した宿舎の画に感慨が残る。象にやられる件などいい加減な編集だが、それが即興の味にみえるのがドキュメンタリー作家のテクだろう。ラストも美しい。観賞したフィルムは赤焼けが激しく心配。
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