カート・ラッセル…前半は、「人間消失」の中途半端ミステリー。突然のハプニングにてんやわんやの哀れな彼の姿が面白い。女便所に駆け込んだりとか。後半は、「孤独な追跡」のサスペンス・アクション。妻を助けたい一心から、汗まみれで悪党を追跡する彼の姿が恰好いい。トラックの底に掴まったりとか。困惑するヒステリックな彼と、悪に立ち向かう庶民的ヒーローな彼。２つのラッセルを同時に味わえてしまうお得な作品。

※ラストで、サイドブレーキを引く時に見せた憎悪に満ちた表情が、出番の少なかったキャスリーン・クインランの唯一の見せ場。

※ピカピカの新車で、田舎街走るのは止めようね！……という教訓。が、僕の車は中古のポンコツなので問題はないのです。