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[コメント] ビバ!マリア(1965/仏=伊)

無邪気で奔放なマリア(ブリジット・バルドー)と、落ち着いた大人の女のマリア(ジャンヌ・モロー)。男にとっての二つの理想、双頭の聖母マリアが、「民衆を導く自由の女神」となる、ギャグとお色気とお祭りとしての革命。
煽尼采

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







面白いのは、一見するとクールなジャンヌ・モローの方がむしろ、男への一途な愛から革命に走る、という展開。最初は冷めた傍観者を気取っていたバルドーは、その後からついて行く形で参加する事になるのだ。

モローの死んだ恋人の村で、村人たちが革命の武器を手にする場面で彼らは、何でそんな所に?と思う場所に隠し持っていた武器を取り出すのだが、どれも実は、彼らが守るべき対象を指示している。つまりそれは、安眠できる寝床であり、鶏が卵を温める巣、土の中から採れる作物であり、赤ん坊を包む布。

(評価:★3)

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