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[コメント] レナードの朝(1990/米)

う〜ん、根拠が欲しかった。
らーふる当番

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







好きなジャンルである。とともに俳優人の好演が輪をかけた。デ・ニーロの復活後の笑顔の素晴らしさ。本当に生への喜びに満ちあふれているようだった。顔と体の引きつった懸命の演技よりもよほど印象に残る。(いや、その演技があったからか。)

ただ、自分の中で引っかかっているもの。

「薬」にたいする根拠だ。なんにでもすがりたかった状況はわかる。少しでも可能性があれば試したいのはわかる。にしても冒険的でありすぎたように感じた。彼(ロビン・ウィリアムズ)の上司に対する投薬の確信めいた発言を聞いたとき、何か腑に落ちなかった。

薬の説明会は確かにあった。しかし質問に対する、あの程度のやりとりで怖くなかったのだろうか?

この映画、事実とのこと。尚更だ。薬の分量だって適当と思えた。(思いこんだと言うべきか)根拠もなくその場の判断と感情に任せただけかのように。見ていて怖かった。ロビン・ウィリアムズの人柄が尚更その思いを強くさせた。

ふとそのことを冷静に考えたら中盤以降、泣けなかった。事実ならもっと表にできないこと(問題)が多々あったであろうと余計な疑念まで抱いてしまった。

嘘でも、少しでもいいから薬に対する効果と可能性への根拠が欲しかった。

(評価:★4)

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