[コメント] 未来世紀ブラジル(1985/英=米)
明るくポップな不条理世界。ギリアム作品では初めてまともに楽しめた。シニカルなラストは衝撃だが『ソイレントグリーン』には及ばない。
テリー・ギリアムのテイストが爆発しているので難解だが、敢えて一言で表現するなら、"明るくポップな不条理世界"とでも言おうものか。個人的には確かに難解ながらも他のギリアム作品よりは比較的テンポが良いので彼の作品の中では結構見やすい部類だと思う。
ラストはある意味ハッピーだが、それは"ある意味"であって実にシニカルな終わり方。またそこに流れる明るいEDソングがそれに拍車をかける。だが、それでも『ソイレントグリーン』のラストには及ばないでろう。あれは実にシニカルだ。
ギリアムの妄想世界を楽しみたいなら、まずこの作品がお勧め。
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