[コメント] レネットとミラベル 四つの冒険(1987/仏)
都会から田舎に行った匂いと田舎から都会へ行った匂いの違いがユーモラスに描かれている、と言うより空気と光をフィルムに刻んだ感じ。エリックロメールのフィルターは持つべきですね。
お爺ちゃんが孫の成長を撮影した雰囲気で、全編を通して確かな安定感がありそれから生まれる安心感が見る者の心に生まれている感覚があった。田舎の風景とそこで暮らす人々をこよなく愛しているのがよく分かり田舎マニアとしては共感できる映画だった。
それにしても新芽から地に根をしっかり張り巡らせ名もない花から脱皮しようとしている田舎娘の純粋さから起こる出来事がなんともハラハラさせるのだが微笑ましいのは何故なんだろう。やっぱりお爺ちゃんの視点だからかな。
2002/7/18
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