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[コメント] ジョーズ2(1978/米)

アミティの町を恐怖の底に突き落としたのは、ジョーズよりもロイ・シャイダー
G31

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 前作(シリーズ初作)と比べると、ホラー主体である鮫がより「ホラー・ロボット」化し(=人を襲い、人に恐怖を与えることのみを目的として行動しているようにみえる)、その分、人間ドラマが適当になった感があります。警察署長(シャイダー)はスズキ(*)を鮫と勘違いしてビーチで発砲騒ぎを起こしました。

 *)字幕は「アジ」でしたが、英語では“blue fish”。ネットで調べたかぎりでは、スズキ目の「オキスズキ」なる魚種とのこと(諸説あり)。

 この町のビーチ沖にのみ出現する理由もわかりません。「復讐ではないか」なる説が披露されていましたが、この手のホラーは時代が下がるにつれ、ホラー主体がより「ホラー・ロボット」化し、人間ドラマがより薄くなる(展開だけになる)傾向にあるので、過渡的な作品だったのかという印象です(←あくまで私の「印象」です)。

 そこら辺のバランスというかアンバランス感が、本作のキモ(鮫の肝ではない)というか面白味なのかと思います。

75/100(22/1/1見)

 注)シャイダーは鮫を退治する際、島へ電気を送る高電圧ケーブルを鮫に噛み切らせて殺したので、その後しばらく島全体は完全に停電したものと思われます。

◇◇◇以前のコメント&レビュー◇◇◇

恐怖とは、いま目に見えるものが喚起する、イマジネーションとのギャップにある。何気に音楽も。

 1作目で、“1人あたり1万ドル”の対価でサメ退治を請け負ったトランプ主義者(←違うと思う)は、戦争中、広島に落とす爆弾を運んだあと、日本の潜水艦に撃沈されて海を漂う最中に鮫の群れに襲われたんだそうな。いい気味だ。ってのも違う感じだが。1作目と比べなければ、本作(2作目)は怖い作品だと思う。音楽も。

(評価:★3)

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