超豪華キャストには凄いの一言だが、それに脚本が付いてこれていないのが残念。シリアスな内容だが、エピソードが多い割にそれぞれの掘り下げが甘いので、重さはあれど深さが今ひとつ感じられない作品となっている。

まず、ベーコン以外の看守の描き具合が弱すぎな割に 後半の展開はその看守への復讐が主となっていくので 今ひとつ、物語的にのめりこみづらくなっている感がある。

またミニ・ドライバー等のキャラクタはいらなかったように思う。 妙に半端なエピソードが多く、無い方が作品が引き締まるようにも 感じた。あと、ラストのデニーロの決断はもう少し劇的に描くべき なのに、サラッと流してしまって、かなり勿体無い気がする。

シリアスな内容、長時間の放映時間、結構結構。 だが、深さも無ければ面白みも薄く、映画的にはどうかと。 結論は、豪華キャストの空回り、というところだろうか。