[コメント] タクシードライバー(1976/米)
都会に漂う「孤独」をテーマにした映画だと思う。あの大都会の群衆から微妙に浮いている感じは、タクシードライバーや帰還兵でなくても、多少なりとも感じる人も少なくないんじゃないか。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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久々に観たら、ラストを覚え違いをしていた。てっきり売春宿に突入後、指鉄砲で引き金を引き俯瞰映像で終了と思っていた。もしそれで終わっていたら孤独をため込んだ主人公の屈折した思いの放出=自己破滅(死亡とも解釈できる)という話になっただろう。それで終わっても良かったのではないか、と思った。
ではその後の展開はどういう意図なのだろうか?主人公が世間に認められハッピーエンドなのか?しかしかつての女性とやり直せるチャンスをみすみす捨て彼は走り去る。ラスト、ミラー越しに一瞬目つきが変わる。まだ終わっていないのか?
世の中は変わっていない。相変わらず彼の言うゴミは道路に溢れる続ける。大多数の人は不満を言いながらも妥協し、タクシードライバーの先輩のいう折り合いをつけているんだろうが。彼は変わっていないのか?あれでは満足できなかったのか?それとも更なる評価を求めてもっとでかいことを考えているのか?そんなことを感じさせるラストだった。
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