[コメント] 美しすぎて(1989/英=独)
「頼む、腰は動かさないでくれ」主人公と違う意味で頼んでしまった。おばちゃんのリアルな腰使いなんか見たくない。醜悪大図鑑。仏映画ってホント屁理屈っぽい。
美しすぎてもいけないなんて、そもそもどうして「美しい/醜い」だけで考えるかな。知性とかユーモアとか世界観とか一緒に暮らすうえでもっと大事なものあるでしょ。妻が美しすぎたからブスでデブな秘書に惹かれる男の話でいこうって発想が幼稚だよ。
その妻はどういう性格で、どうして結婚したのか。その秘書はどういう性格なのかっていうのが、一応恋愛を描く映画なら一番大切でしょ?
それが「こちらが美しすぎる妻です。こっちがブスでデブな秘書です。ボクは妻が美しすぎるのでブスでデブな秘書と浮気したくなりました」ってそんな貧弱な人間像じゃナンセンスギャグにもなってないし、ましてペーソスなんてものチラとも漂わないっつの。
要は、妻は美人だけど話してもつまらない退屈な女で、秘書はブスなうえに性格も良くはないけど、退屈な妻よりはその貪欲な性欲にしばし興味を持てた&とにかく不倫っていうシチュエーションに溺れたって話でしょ?それを「はたして美しすぎるのもいかがなものか…」みたいにパッケージする、いや、本気でそういう映画を撮ったと思いこむところがイヤなんだよ、フランス映画。
『美しすぎて』じゃなくて『退屈すぎて』でしょ。美しすぎても何ら問題はないけど、話の合わない退屈な女とはやってけないでしょうとも。着眼点まちがってるよ。もっとも、単にフランス人お得意の言葉遊び的な映画なのかもしれないけど。
※随分フランス映画をくさしてしまいましたが、あくまで個人的な趣味なので、フランス映画ファンの方でお気を悪くされた方すみません。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。