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[コメント] ゴッドファーザーPARTII(1974/米)

マイケルは真に手に入れたかったもの、守りたかったものを失った。その代わりに守り抜いて手にしたものは、彼が望まなかった孤高の玉座…… 悲しすぎる
オメガ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







彼が手に入れたかったものは自由に生きて行く人生。それは親に反抗してまで欲しがったものだが気が付けば父の後を継いでいて、コニーが言うには「あなたはパパのように厳しく振舞っている」である。

彼が守りたかったものは家族と組織。しかし家族は崩壊し(前作では扉の向こう側に追いやっただけだったが今回はその扉をも閉めてしまった)組織はマイケル自身が引き起こした矛盾(組織の維持のために組織の仲間を殺す)により、かつてのメンバーはほとんど死んでしまい、コルレオーネという名前は変わらないが以前とは違った組織となってしまった。

マイケルは「ゴッドファーザー」である。それでも望みをかなえることや、何かを守るということは簡単なことではない。

ラストシーンのマイケルの表情は「失意に満ちた表情」のお手本のように思えた。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)けにろん[*]

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