[コメント] 廃市(1984/日)
柳川市というロケーションは勿論だが、チェロという楽器の選択もいい。チェロは音域が人間の声に最も近いと言われるが、女の重苦しい情念にも、廃れる町の呻きのようにも聞こえるのだ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
尾美としのりがほとんど喋らないのもいい。ラストの一言を重いものにさせた。彼が何を考えているのかずっと気になって画面から目が離せなかったが、「喋らせない」という演出もいいなあと感じる。饒舌な大林作品の中では珍しいかもしれない。
この作品を見てから柳川市を訪れてみたが、全然廃れてなかったぞ。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。