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[コメント] 砂の器(1974/日)

音楽の場合作曲と演奏が同時代でなくとも、例えば300年程度作曲者と奏者が時代が違ってもお互いの意図さえ認識出来れば立派に成り立つ。この作品が同じ様な構造を持っているのは偶然とは思えない。
torinoshield

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







最近は個人情報保護法などと言った法律があるが昔は近所の噂話がマスコミレベル(の、しつこさ)でありちょっとした事がどんどん大きな話になって知れ渡る事になったもんだ。自分の家を守る為に家人以外に絶対秘密などと言った情報があったりしてそれがまた近所の奥様方の餌食になったりね。

余り考えた事が無かったのだが刑事物と言うのはその職業柄どんな個人情報だろうがえげつなく聞き入る事が出来るわけでそれはそれはおいしいネタが満載だと言えるだろう。ついでに刑事物だから人に聞かれたくない家族情報が駄々漏れでも鑑賞者側も精神的にOKと言えるだろう。

この様な昔の作品では犯人にもちゃんとした殺人の動機がありそれを個人情報無視して深くえぐる刑事がいる事で我々にも事情が察知出来る。これで立派に映画になる。犯人の動機が深い所で理由がしっかりとあるのだ。

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最近の殺人は「誰でもいいから人を殺したかった」「むかついていた」が主因だったりする。深い動機も社会性もあるわけではなく自分本位で突発的なものが多い。

これじゃ刑事もいらないし映画にもならん。

(評価:★4)

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